不足薬品がある場合の適切な対応について
こんにちは。ぽぽろんです。
医療用医薬品の供給不足が発生する可能性があることを考慮して、患者さんの安全と利便性を確保するために必要なスキルがあります。
不足薬品がある場合の適切な対応
1. 不足薬品の情報を入手する:
- 厚生労働省や製造販売企業からの最新情報を確認することが重要です。
2. 代替薬品の確認と処方箋の変更:
- 不足薬品に代わる同一成分製剤や代替薬品の在庫や入手可能性を確認し、必要に応じて医師や患者さんと相談して処方箋の変更や調剤方法の変更を行います。
3. 適切な発注と在庫管理:
- 不足薬品の購入に際しては、処方見込みや在庫量を把握し、必要最低限の発注を心掛けます。
- 同時に複数の卸に同一品目を発注したり、返品したりすることは避けましょう。
4. 患者への情報提供と対応説明:
- 不足薬品に関する情報や代替薬品の説明を適切に伝え、患者さんや関係者の理解と協力を得ます。
不足薬品に関する情報は、厚生労働省のホームページや製造販売企業の情報、医療用医薬品供給状況データベース(DSJP)、関連団体からの情報提供などを活用することができます。
ただし、ネット情報が追い付かないほどの昨今の医薬品の流通状況は悪化していますので、卸に直接聞くのが一番いいのかもしれませんが、卸さんも電話がつながらないこともしばしばですよね。その辺りは患者さんにはうまく伝えましょう。
患者さんへの説明では、不足薬品の原因や現状を分かりやすく説明し、代替薬品の効果や副作用、入荷予定などについて詳しく説明することが重要です。
患者さんの不安や疑問に対しても丁寧に対応し、感謝の気持ちを示すことが大切です。
不足薬品のお渡し方法は、薬局によって異なりますが、適切な方法を選択することが重要です。
一般的な不足薬品のお渡し方法には以下のようなものがあります。
不足薬のお渡し方法
1. 近隣店舗や卸から取り寄せる:
- 在庫のある他の店舗や卸から不足薬品を取り寄せる方法です。
2. 後日来局してもらう:
- 不足薬品が入荷次第、患者さんに改めて来局してもらい、お渡しする方法です。
3. 届き次第郵送する:
- 不足薬品が入荷した際に、郵送サービスを利用して患者さんに送付する方法です。
4. 他の店舗を紹介する:
- 不足薬品を取り扱っている他の薬局を紹介し、患者さんに利用してもらう方法です。
5. 患者さん宅まで届けに行く:
- 患者さんの利便性を考慮し、不足薬品を患者さん宅まで配達する方法です。
6. 疑義照会で薬を変更してもらう:
- 不足薬品に代わる別の薬を疑義照会を通じて医師に相談し、処方箋の変更を依頼する方法です。
これらの方法は、患者さんの状況や要望、薬局の在庫や人員等の体制に応じて適切に選択する必要があります。
患者さんに対しては、選択した方法について丁寧に説明し、理解と協力を得ることが大切です。
まとめ
まとめると、不足薬品がある場合の適切な対応ができるということは、医療用医薬品の安定供給と患者さんの安全性・利便性を確保するために重要なスキルです。
不足薬品の情報収集と代替薬品の確認、適切な発注と在庫管理、患者への適切な情報提供と対応説明が不可欠です。
適切な不足薬品のお渡し方法を選択し、患者さんの理解と協力を得ることも重要です。
新人薬剤師としては、これらのスキルを習得し、患者の安全と利便性を確保するために努めましょう。